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 コロナウイルスの感染拡大が広まっており、不安や危機感を覚えている方も多いと思います。今回は今からでもできる、今からでもするべきコロナウイルス対策について簡単にまとめて紹介したいと思います。

 あくまでも医療の専門家ではない者が、厚生労働省や医師の書かれたガイドラインや記事を元に簡潔にまとめたものであることを予め承知の上で読むようにしてください。そして、この記事で概要を入れてから、各専門家の情報をご自身でもしっかりと確認することを推奨いたします。

 

☆コンテンツ
コロナウイルスってなに?

今からできる感染予防

誤解や偏見の目を生まない為に

まとめ


コロナウイルスってなに?

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 今や世界中に直接的に、または間接的に大きな混乱を招いているコロナウイルス。まずは、そもそも「コロナウイルス」とはどういった物なのかを知らなければ対策のしようもありません。なので、一緒にコロナウイルスとはなんなのかについて見ていきましょう。

 今回の事態を重く受け止めている厚生労働省では、コロナウイルス感染予防に関するガイドラインをQ&A式で公表しています。重ねて言いますが、あくまでこの記事では概要を抜き出すことで専門機関の公表する情報を読み参考にする為の足掛かりとして頂くことを目的としています。

 ですので、概要を知った上でリンク先の情報もしっかりと読み、万全な対策を行うようにしてください。厚生労働省の文書の方が簡潔であり、国立感染症研究所の文書はより専門的な情報が公表されております。



<コロナウイルスに関するQ&A 厚生労働省>


<コロナウイルスとは? NIID国立感染症研究所>





コロナウイルスにも種類がある



 今、猛威を振るっている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」ですが、その原因となるコロナウイルスという種は元から存在していました。記憶に新しいMERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)やSARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)もコロナウイルスが原因となった症候群の一つです。

 ただし、コロナウイルスにも種類がありこれまでは、人のいわゆる風邪を引き起こすものが4種類、動物から人へと感染するタイプが2種類と6種類に分類されていました。今回のCOVID-19に関してはそれら6種類には分類できないタイプのコロナウイルスということから「新型コロナウイルス」と呼ばれているようです。

<COVID-19の症状は?>

 
新型コロナウイルスの症状として現在判明しているのは、コロナウイルスがそもそも風邪を引き起こすウイルスであることからも予想できる通り。風邪によく似た症状が初期症状としてあり、重症化することで深刻な肺炎へと繋がっていくようです。以下のような特徴が続くようなら、慎重に様子を見てかかりつけ医に相談をするようにしましょう。

・発熱がある
・咳やくしゃみが続く
・倦怠感や疲労感がある
など

 こう見ると本当に普通の風邪の様ですね。これらの症状が原則としては4日以上続くようならかかりつけ医に相談の元、感染症相談センターに問い合わせるなどの行動をとってください。ただし、喘息や糖尿病、心臓疾患などの基礎疾患のある方や、高齢者、妊婦さんに関しては2日以上を目安に専門家に相談をするように推奨されています。詳細に関しては厚生労働省の文書をご覧ください。

  

コロナウイルスの感染経路は?


 今現在確認されている感染経路は報道でもあるように2つとされています。ただし、あくまでも今現在(2020/02/25 15:36時点)の研究・臨床によって判明している経路であり、これから新たな感染経路が判明するということも無いとは言い切れません。

<現在判明している感染経路>

1.飛沫感染


 
飛沫感染とは・・・罹患者がくしゃみや咳などをした時に放たれるウイルスを含む飛沫を、近くに居た人が吸引して体内に取り込む(粘膜に触れる)ことによって感染をすることを指します。

 くしゃみなどをすると、一般的に1~2m程の距離までは飛沫が飛んでいるとされています。なので報道でよく長い時間食事の席を一緒にすると飛沫感染の可能性があるというのはこうした理由です。

 似たもので空気感染がありますが、こちらは明確に区別されており別物です。空気感は染罹患者のくしゃみや吐しゃ物などが乾いて病原体が空気中に散らばり、それらを吸引することで感染することを差します。今のところ新型コロナウイルスが空気感染をしたという事例は報告されていないようです。


2.接触感染

 
接触感染とは・・・罹患者のくしゃみや咳、体液など病原体を含んだモノに触れた状態で何かに触れ(くしゃみがかかる、くしゃみを抑えた手で物を触る、口に含んだ食具を共有するなど)、そこに付着した病原体を第三者が触れてしまい目をこする、口にするなど粘膜に接触をすることで感染することを指します。

 接触感染という言葉をそのままに受け止めてしまうと、患者さんに触れるだけで感染するなんて見当違いな間違いが起きてしまいそうですが、そんなことはありません。隔離をするのも病原体を広げないことが目的であり、患者さんそのものとの接触を失くすなんて人権損害も甚だしいことはしていません。

コロナウイルスのウイルス学的特徴


 以下はNIID国立感染症研究所の文章から一部引用させて頂いています。コロナウイルスのウイルス学的に見られる特徴の説明文です。

 電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。(中略)ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される。脂質二重膜のエンベロープの中にNucleocapsid(N)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面にはSpike(S)蛋白、Envelope(E)蛋白、Membrane(M)蛋白が配置されている。ウイルスゲノムの大きさはRNAウイルスの中では最大サイズの30kbである。遺伝学的特徴からα、β、γ、δのグループに分類される。


 
 こうしたウイルス学的特徴を捉えることに何か意味があるのかというと、簡単に言うとウイルスの構造や特徴を把握することによって対応策と予防策が見えてくるということがあります。

 対処法の部分でも紹介しますが、例えば脂質二重膜のエンベロープというもので覆われているとあります。この構造が分かることで一定の濃度のアルコールや次亜塩素酸などの消毒が有効であるということが判明します。

 消毒における作用機序などに関しては素人ですので言及しませんが、専門家の方々がこうして詳しく分析をしてくださっているおかげで、私たちは新型コロナウイルスだけでなく様々な感染症から身を守ることができているのです。


今からできる感染予防

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 戦う相手が分かったら次は、そのようにして戦うのかが大切になってきます。

 そうです、今からできる感染予防・・・いえ、今からするべき感染予防策を紹介していきます。重複して言いますが、あくまでここでは簡潔に概要を紹介します。参考とさせていただいているリンク先の文書にもしっかりと目を通して効果のある予防策を講じてください。




まずは基本的な感染症予防を徹底しましょう 

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 猛威を振るい混乱が広がっていることから、何か特別な対策をしなくては危険なのではと思ってしまうのは分かりますが、それは少し早計です。

 まずは落ち着いて、インフルエンザや普段の風邪を予防する為に行っている「感染症予防」を徹底しましょう。

<感染症予防策>
・手洗いうがいを食事前や外出後などしっかりとする
・部屋の空気を小まめに換気する
・自分や子どもの体調を把握する
・アルコール消毒や次亜塩素酸入りの消毒で清潔を保つ 
・人込みではマスクをする    など
 

 ますはこうした感染症の普段からの予防というものを徹底していきましょう。それだけでも、感染のリスクはぐっと減るはずです。

<手洗いうがい、換気を小まめに>

 手洗いうがいの励行というのは言うまでもありませんね。小さいお子さんであればアルコールティッシュなどで小まめに手や足を拭いてあげましょう。

 換気は専門的な機関の特別な処置室では約10分間隔で完全換気を行うこともあるようですが、新型コロナウイルスはそれには該当していません。治療施設でも普段の喚起の徹底を推奨しているようです。なので、ご家庭でそこまで徹底することは難しいと思いますし、なるべく小まめに換気をするように心がけることで十分に効果があるかと思われます。

<自分と子どもの体調管理を>

 体調管理は普段よりも少し神経質に行っても良いかと思います。微熱があったり、無症状でも何だか倦怠感が強かったり、子どもが妙に大人しいなど変化があれば学校や保育園、会社を休んで様子を見ましょう。まだ、この時期だとインフルエンザなどの可能性もありますし、他の疾患も忘れてはいけません。

<消毒殺菌は効果のあるもので!>

 今は様々な商品が登場しており100均でも消毒効果のある商品も売られています。しかし、全ての消毒剤が全てのウイルスを滅菌できるものではありません。コロナウイルスのウイルス学的特徴であった通り、コロナウイルスは外膜を脂質で形成しているのでこれを壊す作用を持った消毒液でなければ効果がありません。

 では、コロナウイルス対策としてどんな消毒を選べばいいのかというと「エタノール」という成分を含むアルコール消毒液になります。アルコール消毒は厚生労働省も推奨しています。もし売り切れでない場合でも、手洗いを徹底することによって感染のリスクを下げることは十分にできるようです。
 
 さて、アルコール消毒ならなんでも良いのかというとそうでもないようです。エタノールの濃度80%前後のものでないと効果が期待できないとも言われています。こちらの記事では薬剤師の方にインタビューをしたとありますが、公的な機関の公式発表ではないのであくまで参考としてください。






<マスクの目的は感染予防ではない>

 
ドラッグストアや、今やネットストアですら売り切れ状態が続くマスク。実は、ウイルス性の感染症の予防ということに関してだけ言うと実は直接的な効果はありません。一般に手に入るマスクでは目が粗すぎてごく微細なウイルスの侵入を防ぐことはできないからです。

 また飛沫感染は眼球からも起きうるので、飛沫を浴びてしまうとマスクをしていても十分に感染のリスクがあるということになります。

 では、マスクをする必要性とは何か?というと。

 一番は感染した人が他者に病原体を移してしまうことを防ぐことにあります。飛沫感染はウイルスを含む飛沫によるものなので、飛沫はマスクで防ぐことが可能です。咳エチケットもただのマナーではなく、立派な感染症の拡大を防ぐ方法であることを皆が理解しましょう。

 また、予防の面としても間接的な意味はあり。口元を覆い呼吸をしていると、自然と口元や鼻元は加湿された状態になります。ウイルスは湿気を嫌うので、口元や鼻元(呼吸器)が潤沢しているとウイルスの侵入を拒むことにつながる、ということです。

 そしてコロナウイルスは空気中に散布して感染する、空気感染は今のところ確認されていないので、いつ何時でもマスクの着用が必要か?というと現在の研究ではそうではないようです。なので、人混み、特に大勢の人が集まる集会や、食事や会話をする距離で長時間居なくてはいけない場合には飛沫感染をお互いに防ぐ為にもマスクを推奨している。ということだと思います。



お子さんの衛生管理は普段よりも徹底を

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 大切なお子さんを、この不安な状況から守れるのはやはり周りの大人です。幼い程に周りの大人がどれだけ衛生管理に気を遣ったかによって感染のリスクが大きく変わると思われます。

 保育園や託児所、その他のサービスを利用している場合には、そうした施設・サービス提供者がコロナウイルスの感染防止ということにどれだけ理解を示し、具体的な策を講じているのかを見極めることも大切です。

 いたずらに不安にさせる必要はありませんが、お子さんにもしっかりと話をした上で、ちゃんと細かく手洗いをしているか確認をする。くしゃみをした後には濡れティッシュで拭くなど大人が気を付けることで予防効果を上げられることは沢山あるはずです。

 また、子どもと言うのは生物学的に居まだ免疫能力が大人に比べて低いのでコロナウイルスに関わらず、感染症にかかるリスクは大人よりも大きいとされています。今のところ子どもは感染しやすいなどの情報もありませんが、やはり普段から感染症の予防を見守っていく必要があることは確かだと思います。


誤解や偏見の目を生まない為に

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 つい最近のNEWSでクルーズ船の乗員・乗客や、最前線で治療や支援に当たっていた人々に対する偏見や差別があることが報道されていました。

 いったい彼らが何をしたというのでしょうか?乗員や医療従事者達は日々の勤務を行っていて、たまたま緊急の事態ということで最前線で自身も感染の恐怖と戦いながら仕事をしてくれていたのに・・・感謝をしろとまでは言いませんが、偏見を持たれたり、ましてや叱責を受ける、差別をされる謂れなどどこにもありません。

 偏見や差別的な扱いがないようにする為には、やはり必要な知識を皆が理解した上で日本人、地球人としてお互いに感染拡大を防ぐ為の行動を取るということ以外には無いと思っています。

 罹患された患者さんに対しても同じです。望んで感染をした人がいるとでもいうのでしょうか?何故、彼ら彼女らを侮辱する言動をする権利なんて世界中の誰も持っていません。


 非常事態の中でも、やっていいこと、言っていいこと、悪いことは変わりません。こんな悲しみの感染は阻止するべきですし、偏見や差別の防止はできるはずです!いったん落ち着いて皆が、自分の言動を含めて見つめなおすべき時間でもあるのではないでしょうか?

まとめ

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 今回はコロナウイルスに関する基礎知識を簡単にですが、分かりやすいようにまとめてみました。改めてリンクを張っておきますが、あくまでもこの記事は目次のようなものです。ガイドラインにもしっかりと目を通して、日本が団結して、いや世界が団結をして事態の早期終息を目指していきましょう。

参考:
厚生労働省「コロナウイルスに関するQ&A」


NIID国立感染症研究所「コロナウイルスとは?」



 この他にも厚生労働省やNIID、各地方自治体のHPでも新型コロナウイルスに関する情報が発信されています。SNSなどの確証の無い情報などは注意しながらも、信頼できる情報源から新しい情報を得る様にしてください!

 改めて言いますが、この記事も鵜呑みにはしてはいけません。素人の解釈が多々混じっていますし、分かりやすくする為に敢えて省いている内容というものが勿論あります。この記事を読んだ後で、ご自身で正確な情報を得る為に行動しましょう。

 そして、ご自身を、大切な家族を守る為に、感染症の予防策を皆で徹底していきましょうね!



あひるらいん
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