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今からできる親子でコロナウイルス対策【厚生労働省 コロナウイルスに関するQ&Aへのリンクあり】

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 コロナウイルスの感染拡大が広まっており、不安や危機感を覚えている方も多いと思います。今回は今からでもできる、今からでもするべきコロナウイルス対策について簡単にまとめて紹介したいと思います。

 あくまでも医療の専門家ではない者が、厚生労働省や医師の書かれたガイドラインや記事を元に簡潔にまとめたものであることを予め承知の上で読むようにしてください。そして、この記事で概要を入れてから、各専門家の情報をご自身でもしっかりと確認することを推奨いたします。

 

☆コンテンツ
コロナウイルスってなに?

今からできる感染予防

誤解や偏見の目を生まない為に

まとめ


コロナウイルスってなに?

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 今や世界中に直接的に、または間接的に大きな混乱を招いているコロナウイルス。まずは、そもそも「コロナウイルス」とはどういった物なのかを知らなければ対策のしようもありません。なので、一緒にコロナウイルスとはなんなのかについて見ていきましょう。

 今回の事態を重く受け止めている厚生労働省では、コロナウイルス感染予防に関するガイドラインをQ&A式で公表しています。重ねて言いますが、あくまでこの記事では概要を抜き出すことで専門機関の公表する情報を読み参考にする為の足掛かりとして頂くことを目的としています。

 ですので、概要を知った上でリンク先の情報もしっかりと読み、万全な対策を行うようにしてください。厚生労働省の文書の方が簡潔であり、国立感染症研究所の文書はより専門的な情報が公表されております。



<コロナウイルスに関するQ&A 厚生労働省>


<コロナウイルスとは? NIID国立感染症研究所>





コロナウイルスにも種類がある



 今、猛威を振るっている「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」ですが、その原因となるコロナウイルスという種は元から存在していました。記憶に新しいMERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)やSARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)もコロナウイルスが原因となった症候群の一つです。

 ただし、コロナウイルスにも種類がありこれまでは、人のいわゆる風邪を引き起こすものが4種類、動物から人へと感染するタイプが2種類と6種類に分類されていました。今回のCOVID-19に関してはそれら6種類には分類できないタイプのコロナウイルスということから「新型コロナウイルス」と呼ばれているようです。

<COVID-19の症状は?>

 
新型コロナウイルスの症状として現在判明しているのは、コロナウイルスがそもそも風邪を引き起こすウイルスであることからも予想できる通り。風邪によく似た症状が初期症状としてあり、重症化することで深刻な肺炎へと繋がっていくようです。以下のような特徴が続くようなら、慎重に様子を見てかかりつけ医に相談をするようにしましょう。

・発熱がある
・咳やくしゃみが続く
・倦怠感や疲労感がある
など

 こう見ると本当に普通の風邪の様ですね。これらの症状が原則としては4日以上続くようならかかりつけ医に相談の元、感染症相談センターに問い合わせるなどの行動をとってください。ただし、喘息や糖尿病、心臓疾患などの基礎疾患のある方や、高齢者、妊婦さんに関しては2日以上を目安に専門家に相談をするように推奨されています。詳細に関しては厚生労働省の文書をご覧ください。

  

コロナウイルスの感染経路は?


 今現在確認されている感染経路は報道でもあるように2つとされています。ただし、あくまでも今現在(2020/02/25 15:36時点)の研究・臨床によって判明している経路であり、これから新たな感染経路が判明するということも無いとは言い切れません。

<現在判明している感染経路>

1.飛沫感染


 
飛沫感染とは・・・罹患者がくしゃみや咳などをした時に放たれるウイルスを含む飛沫を、近くに居た人が吸引して体内に取り込む(粘膜に触れる)ことによって感染をすることを指します。

 くしゃみなどをすると、一般的に1~2m程の距離までは飛沫が飛んでいるとされています。なので報道でよく長い時間食事の席を一緒にすると飛沫感染の可能性があるというのはこうした理由です。

 似たもので空気感染がありますが、こちらは明確に区別されており別物です。空気感は染罹患者のくしゃみや吐しゃ物などが乾いて病原体が空気中に散らばり、それらを吸引することで感染することを差します。今のところ新型コロナウイルスが空気感染をしたという事例は報告されていないようです。


2.接触感染

 
接触感染とは・・・罹患者のくしゃみや咳、体液など病原体を含んだモノに触れた状態で何かに触れ(くしゃみがかかる、くしゃみを抑えた手で物を触る、口に含んだ食具を共有するなど)、そこに付着した病原体を第三者が触れてしまい目をこする、口にするなど粘膜に接触をすることで感染することを指します。

 接触感染という言葉をそのままに受け止めてしまうと、患者さんに触れるだけで感染するなんて見当違いな間違いが起きてしまいそうですが、そんなことはありません。隔離をするのも病原体を広げないことが目的であり、患者さんそのものとの接触を失くすなんて人権損害も甚だしいことはしていません。

コロナウイルスのウイルス学的特徴


 以下はNIID国立感染症研究所の文章から一部引用させて頂いています。コロナウイルスのウイルス学的に見られる特徴の説明文です。

 電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。(中略)ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される。脂質二重膜のエンベロープの中にNucleocapsid(N)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面にはSpike(S)蛋白、Envelope(E)蛋白、Membrane(M)蛋白が配置されている。ウイルスゲノムの大きさはRNAウイルスの中では最大サイズの30kbである。遺伝学的特徴からα、β、γ、δのグループに分類される。


 
 こうしたウイルス学的特徴を捉えることに何か意味があるのかというと、簡単に言うとウイルスの構造や特徴を把握することによって対応策と予防策が見えてくるということがあります。

 対処法の部分でも紹介しますが、例えば脂質二重膜のエンベロープというもので覆われているとあります。この構造が分かることで一定の濃度のアルコールや次亜塩素酸などの消毒が有効であるということが判明します。

 消毒における作用機序などに関しては素人ですので言及しませんが、専門家の方々がこうして詳しく分析をしてくださっているおかげで、私たちは新型コロナウイルスだけでなく様々な感染症から身を守ることができているのです。


今からできる感染予防

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 戦う相手が分かったら次は、そのようにして戦うのかが大切になってきます。

 そうです、今からできる感染予防・・・いえ、今からするべき感染予防策を紹介していきます。重複して言いますが、あくまでここでは簡潔に概要を紹介します。参考とさせていただいているリンク先の文書にもしっかりと目を通して効果のある予防策を講じてください。




まずは基本的な感染症予防を徹底しましょう 

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 猛威を振るい混乱が広がっていることから、何か特別な対策をしなくては危険なのではと思ってしまうのは分かりますが、それは少し早計です。

 まずは落ち着いて、インフルエンザや普段の風邪を予防する為に行っている「感染症予防」を徹底しましょう。

<感染症予防策>
・手洗いうがいを食事前や外出後などしっかりとする
・部屋の空気を小まめに換気する
・自分や子どもの体調を把握する
・アルコール消毒や次亜塩素酸入りの消毒で清潔を保つ 
・人込みではマスクをする    など
 

 ますはこうした感染症の普段からの予防というものを徹底していきましょう。それだけでも、感染のリスクはぐっと減るはずです。

<手洗いうがい、換気を小まめに>

 手洗いうがいの励行というのは言うまでもありませんね。小さいお子さんであればアルコールティッシュなどで小まめに手や足を拭いてあげましょう。

 換気は専門的な機関の特別な処置室では約10分間隔で完全換気を行うこともあるようですが、新型コロナウイルスはそれには該当していません。治療施設でも普段の喚起の徹底を推奨しているようです。なので、ご家庭でそこまで徹底することは難しいと思いますし、なるべく小まめに換気をするように心がけることで十分に効果があるかと思われます。

<自分と子どもの体調管理を>

 体調管理は普段よりも少し神経質に行っても良いかと思います。微熱があったり、無症状でも何だか倦怠感が強かったり、子どもが妙に大人しいなど変化があれば学校や保育園、会社を休んで様子を見ましょう。まだ、この時期だとインフルエンザなどの可能性もありますし、他の疾患も忘れてはいけません。

<消毒殺菌は効果のあるもので!>

 今は様々な商品が登場しており100均でも消毒効果のある商品も売られています。しかし、全ての消毒剤が全てのウイルスを滅菌できるものではありません。コロナウイルスのウイルス学的特徴であった通り、コロナウイルスは外膜を脂質で形成しているのでこれを壊す作用を持った消毒液でなければ効果がありません。

 では、コロナウイルス対策としてどんな消毒を選べばいいのかというと「エタノール」という成分を含むアルコール消毒液になります。アルコール消毒は厚生労働省も推奨しています。もし売り切れでない場合でも、手洗いを徹底することによって感染のリスクを下げることは十分にできるようです。
 
 さて、アルコール消毒ならなんでも良いのかというとそうでもないようです。エタノールの濃度80%前後のものでないと効果が期待できないとも言われています。こちらの記事では薬剤師の方にインタビューをしたとありますが、公的な機関の公式発表ではないのであくまで参考としてください。






<マスクの目的は感染予防ではない>

 
ドラッグストアや、今やネットストアですら売り切れ状態が続くマスク。実は、ウイルス性の感染症の予防ということに関してだけ言うと実は直接的な効果はありません。一般に手に入るマスクでは目が粗すぎてごく微細なウイルスの侵入を防ぐことはできないからです。

 また飛沫感染は眼球からも起きうるので、飛沫を浴びてしまうとマスクをしていても十分に感染のリスクがあるということになります。

 では、マスクをする必要性とは何か?というと。

 一番は感染した人が他者に病原体を移してしまうことを防ぐことにあります。飛沫感染はウイルスを含む飛沫によるものなので、飛沫はマスクで防ぐことが可能です。咳エチケットもただのマナーではなく、立派な感染症の拡大を防ぐ方法であることを皆が理解しましょう。

 また、予防の面としても間接的な意味はあり。口元を覆い呼吸をしていると、自然と口元や鼻元は加湿された状態になります。ウイルスは湿気を嫌うので、口元や鼻元(呼吸器)が潤沢しているとウイルスの侵入を拒むことにつながる、ということです。

 そしてコロナウイルスは空気中に散布して感染する、空気感染は今のところ確認されていないので、いつ何時でもマスクの着用が必要か?というと現在の研究ではそうではないようです。なので、人混み、特に大勢の人が集まる集会や、食事や会話をする距離で長時間居なくてはいけない場合には飛沫感染をお互いに防ぐ為にもマスクを推奨している。ということだと思います。



お子さんの衛生管理は普段よりも徹底を

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 大切なお子さんを、この不安な状況から守れるのはやはり周りの大人です。幼い程に周りの大人がどれだけ衛生管理に気を遣ったかによって感染のリスクが大きく変わると思われます。

 保育園や託児所、その他のサービスを利用している場合には、そうした施設・サービス提供者がコロナウイルスの感染防止ということにどれだけ理解を示し、具体的な策を講じているのかを見極めることも大切です。

 いたずらに不安にさせる必要はありませんが、お子さんにもしっかりと話をした上で、ちゃんと細かく手洗いをしているか確認をする。くしゃみをした後には濡れティッシュで拭くなど大人が気を付けることで予防効果を上げられることは沢山あるはずです。

 また、子どもと言うのは生物学的に居まだ免疫能力が大人に比べて低いのでコロナウイルスに関わらず、感染症にかかるリスクは大人よりも大きいとされています。今のところ子どもは感染しやすいなどの情報もありませんが、やはり普段から感染症の予防を見守っていく必要があることは確かだと思います。


誤解や偏見の目を生まない為に

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 つい最近のNEWSでクルーズ船の乗員・乗客や、最前線で治療や支援に当たっていた人々に対する偏見や差別があることが報道されていました。

 いったい彼らが何をしたというのでしょうか?乗員や医療従事者達は日々の勤務を行っていて、たまたま緊急の事態ということで最前線で自身も感染の恐怖と戦いながら仕事をしてくれていたのに・・・感謝をしろとまでは言いませんが、偏見を持たれたり、ましてや叱責を受ける、差別をされる謂れなどどこにもありません。

 偏見や差別的な扱いがないようにする為には、やはり必要な知識を皆が理解した上で日本人、地球人としてお互いに感染拡大を防ぐ為の行動を取るということ以外には無いと思っています。

 罹患された患者さんに対しても同じです。望んで感染をした人がいるとでもいうのでしょうか?何故、彼ら彼女らを侮辱する言動をする権利なんて世界中の誰も持っていません。


 非常事態の中でも、やっていいこと、言っていいこと、悪いことは変わりません。こんな悲しみの感染は阻止するべきですし、偏見や差別の防止はできるはずです!いったん落ち着いて皆が、自分の言動を含めて見つめなおすべき時間でもあるのではないでしょうか?

まとめ

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 今回はコロナウイルスに関する基礎知識を簡単にですが、分かりやすいようにまとめてみました。改めてリンクを張っておきますが、あくまでもこの記事は目次のようなものです。ガイドラインにもしっかりと目を通して、日本が団結して、いや世界が団結をして事態の早期終息を目指していきましょう。

参考:
厚生労働省「コロナウイルスに関するQ&A」


NIID国立感染症研究所「コロナウイルスとは?」



 この他にも厚生労働省やNIID、各地方自治体のHPでも新型コロナウイルスに関する情報が発信されています。SNSなどの確証の無い情報などは注意しながらも、信頼できる情報源から新しい情報を得る様にしてください!

 改めて言いますが、この記事も鵜呑みにはしてはいけません。素人の解釈が多々混じっていますし、分かりやすくする為に敢えて省いている内容というものが勿論あります。この記事を読んだ後で、ご自身で正確な情報を得る為に行動しましょう。

 そして、ご自身を、大切な家族を守る為に、感染症の予防策を皆で徹底していきましょうね!



あひるらいん
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【保育士資格】個人的な見解

カテゴリ:
 イクメン俳優としても知られているつるの剛士さんの「保育士資格取得の規制緩和」に対する発言が話題に上がりましたね。

 今回はRyU先生が個人的な「保育士資格」にまつわることに関する見解を述べるコラムとなります。
 
 コメントなど特に閉鎖はしませんが、あくまで個人の見解ですので論争をしようとも思いませんし、自分が正しいという旨の記事でないことは予めご了承ください。


☆トピックス

発言力があることの意義と責任

保育士も国家試験を義務化すべき

受験資格は規制緩和の余地あり?

まとめ


発言力があることの意義と責任

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「有名人の発言には意義がある」

 冒頭で少し触れた「つるの剛士さん」を始め、クワバタオハラの「桑畑さん」、「ギャル曽根さん」とかも育児タレントでしょうか。彼ら彼女らはTwitterやメディアを通して子育てや保育に関する発言をしてくれます。子育てに関する番組にもよく出演されていますよね。
 こうした有名人が子育てを頑張る姿をメディアを通してどんどん発信するのは、なんだかTVの中の人にも親近感を覚えることができますし、同じ悩みを抱えているのだなと安心したりする人も多いと思います。そうした意味では、メディアを通して有名な方が子育ての情報を発信することはとても意義があるものだと思っています。


「有名人の発言には大きな責任も伴う」

 有名なタレントさんが子育てについて持論を唱えることや、今では世間も注目している「保育・幼児教育」という分野に対して見解を述べることは、それらの注目度を確実に高めてくれます。だからこそ影響力は大きく、本人にしてみれば一つのふとした呟きが非難されて炎上したり、賛否両論の論争を生んだりもします。たった一つの発言にも大きな責任を持っている立場なのですね。

 そうした意味で言うと大きく見れば閣僚官僚の発言や、身近なことで言えば主任の何気ない発言や、園長先生の一言もそうでしょう。彼ら彼女らの一言も、やはり受け取り手としては伝え手が想像していた以上に大きな影響を受けることがあります。

 ただ、これらは影響力が大きいというだけの話で内容や、受け取りての受け方でとても有意義な助言であったり、強く励まされるエールになったりするものですよね。


伝え手も受け手も意固地にならないことが大事
 
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 立場のある人の発言、有名な方の発言は言葉をそのまま受け取ってしまうと主旨がうまく伝わらないこともあります。助言のつもりが叱責をしたと伝わってしまった経験のある責任者の方も少なくないでしょう。時には論争に発展することもあるかもしれませんし、もしかしたらお互いにいがみ合うなんて誰も望まない展開になってしまうこともあるかもしれません。

 そこで大事なのは
立場ある人からの進言や、有名人のコメント、上司の一言を受け取る時には柔軟になる必要があるということです伝え手は恐らく多くの場合で時間的な制約や、文章なら文字の制約、メディアともなれば編集者の思惑もからんで、本当に伝えたいことを意図したニュアンスで伝えられないことが往々にしてあるかもしれません。受け手としては納得いかない場面もあるでしょうけれど、そこを少し汲んで聞くことも相手の意図を理解し、自分のメンタルを保つためにも必要なスキルかもしれません。

 逆に伝え手は自分の一つの発言、少しのニュアンスや、その時の些細な態度で受け取り方は全く違うものになる可能性があることを留意して欲しいと思います。その都度の少しの配慮で意図した以上の効果が生まれるかもしれないのですから。
 


保育士資格も国家試験を義務化するべき

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「保育士資格とは?」

 まず保育士とは何?ということを要約すると、
保育のスペシャリストとして子どもの発達・成長を理解し、必要な援助を行う専門的な技術を有する
・保護者への子育て支援や地域社会とのつながりをもち社会福祉に関する知識を持つ
 それらの知識、技術を学び、「保育士資格」を取得し、保育士登録をしている人のことを保育士と言います。

 保育士は名称独占という権限があるので保育士資格を持たない人が「私は保育士です」 と名乗ることは虚偽の発言として罰則が定められています。無資格で保育施設で働く人は「保育園の先生です」 と言っても「保育士です」 とは言ってはいけません。



保育士資格の取得の方法は?


 現在、保育士資格には2通りの取得の方法があります。

 1つは厚生労働省が指定する指定保育士養成施設である専門学校・短期大学・大学を卒業すること。もしくは保育士試験という「学科試験」、「実技試験」を通ることで保育課程のある学校を出ていなくても、所謂一般受験という形で保育士資格を取得することが可能です。

 つまり現状として厚生労働省の指定する保育士養成施設を卒業した人は、国家試験を受けずに、国家資格を取得することができるのです。この制度について筆者は、自身もその恩恵を受けた一人ではあるものの、学生時代から国家試験免除については疑問をもっています。指定校を卒業することで国家試験が免除される資格って、数多くある国家試験の中ではあまり見られないことですしね。

 同じ福祉の分野でも「社会福祉士」や「精神保健福祉士」、「言語聴覚士」などをはじめとする療育の専門資格や、医療支援分野の「看護師」、「保健師」や「作業療法士」など全て指定校を卒業(指定科目を取得)することで受験資格を得て、国家試験を通ってようやく資格を取得することができるのです。
 ちなみに幼稚園教諭は保育士資格と同様に専門学校・短期大学・大学で必須科目を取得することで卒業と同時に資格を与えられます。

資格の品格と有資格者としての自覚
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 保育士資格(幼稚園教諭)も国家試験を義務化するべきという意見の主訴は、テストの点数の良し悪しで、ふるい分けをした方が良いということではありません。

 指定校を卒業することは、批判を覚悟で言うと簡単です。なぜなら指定校としては一人でも多くの生徒を卒業させて実績を作りたいからです。学校としては「資格取得率100%、就職率99%!」のように謳った方が入学者が増えますね、その為にある程度は出席率が悪かろうと、テストの点数が低かろうと補修などの措置をとることで卒業させることができてしまうのです。そして、そんな処置ですらもはた目には確かな実績として評価されてしまうことは問題があるように思います。

 先にテストの良し悪しでふるい分けをした方が良いという意見ではと言いましたが、これは国家試験義務化の主旨のことを指しています。現状の問題として指定校のテストの良し悪しは相応に厳しいものであって然るべきだと言いたいのです。

 学校のテストで点を取れないということは、その科目(知識)についての理解が専門家として不足しているということです。一番初めに保育士とは子どもの発達・成長を理解し、必要な援助を行う専門的な技術と社会福祉に関する知識を持つスペシャリストであると説明しました。そのスペシャリストたる知識が不足している人でも資格を与えてしまうことで、保育士資格の品格を、保育士として福祉の専門家としての自覚落としてしまっていると感じているのです。
 保育士資格の品格は言い換えれば、社会的な立場とも言えるかもしれません。

知識が全てではない、個人の魅力も同等に大切

 
散々と言ってきましたが、やはり難しいかな知識が全てではないことは誰しもが思っているし、筆者もよく分かっています。知識があると良いことに間違いはありませんが、どれだけ保育の知識があっても子どもをぞんざいにし、保護者に対して横暴に振舞う様な人はやはり保育士としての品格も自覚もありません。

 逆に勉強が苦手で書類業務で漢字の間違いや、文章構成を度々注意されてしまう人でも、子どもを大切にし子どもから好かれ、保護者に親身に寄り添うことのできる品格のある保育士は沢山います。この場合にはもちろん知識を学ぶ努力が必要ですが、知識は学べても品格は学べませんからやはり知識だけが全てではないということなのでしょう。

 例えば現行の制度を指定校を卒業した人も国家試験を受けるものに変えるなら、今までに保育士資格を取得した人は「免許更新制」を取り入れ
教員免許の様にある一定期間毎に保育士も講習を受ける。とかにしたら良いのかもしれませんね。あくまで個人の意見ですが。



受験資格は規制緩和の余地あり?



 最後にTwitterで物議をかもしたつるの剛士さんの発言に関することをサラッと。ちなみに発言の意図とかには触れませんので。

 年齢制限や学歴による、現行の受験資格に関してはもう少し柔軟な措置があっても良いのかも。

 
はい。すごく歯切れの悪い感想みたいになってますが、個人的な意見としては上記の一文太枠の部分で以上です。

 現行の一般受験の受験資格って凄く細かいので、筆者の知識では不足が過ぎるので特に代替案も浮かばず
建設的なアイディアもないので上記のみで許してください。

※現行の保育士試験受験資格 一般社団法人 全国保育士養成協議会 「受験資格」


 例えば規制が緩和されたとします。ですが、保育士試験自体が合格率約20%と言われる難関試験でもあります。年齢制限や学歴に関して規制緩和をした場合、果たしてその恩恵を受けて保育士となる方がどれだけいるのか?という疑問は、色々な方がすでに仰っており無視することはできません。


保育士不足問題について

 保育士不足に関しては受験資格の規制緩和を議題にして議論する必要はもうないと個人的に感じています。「保育士資格取得者」自体は十分に居ますし、それこそこれからも指定校を卒業する方や一般受験を見事合格して「保育士資格取得者」は増えていくでしょう。

 問題の根幹は「保育士資格取得者」が保育施設に必要十分なだけ就かない。ということに集約されると思います。

 それは規制緩和とは別のカテゴリーの問題であって、もはや「保育士資格取得者」を躍起になって増やしても、保育現場で働く人材を増やさなければ問題は解決しません。分母は十分に居るし、これからも現行の課程で増えるのですから。

 ただ、つるの剛士さんの意見の一つとして、保育士として働きたいという意思をもつ人が現行の受験資格では資格を取得したくても受験をすることすらできないケースが稀にある。という部分には少なからず「どーなのかな?どうにかならないかな?」 とは思います。
 この場合にも学歴だけが問題で意欲があるなら、高卒認定(旧大検)に合格するなり、通信制大学でもなんでも必要科目を取得すれば良い。と言う方も少なからず居て、こちらの意見も否定はできないと感じています。


 受験資格の規制緩和は一握りの高い意欲をもつ品格ある保育士を生み出す可能性を十分に秘めているけれど、今ある制度を変えてまで行うメリットとするには不十分。という結論になりそうです。

まとめ

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 つるの剛士さんの発言から生まれた議論を見て、「保育士資格」や「受験資格」について、また立場や権威のある人の発言がもつ影響力について個人的な見解をまとめてみました。

 有名人や園長、主任、リーダーなど立場が上の方は自分の言葉が与える影響力は得てして、自分が想定する以上に大きいことがあることを改めて考えてみてください。
 また、私たちメディアからの情報を受け取る側、誰かの下で働いている方は柔軟に受け取ることで助言や叱責も自分の成長に繋げることができるし、一つの意見から物事を改めて深く考えることができることもあると心に留めておきましょう。

 保育士資格に関しては国家資格であることの品格を、保育士の方は自分はその名称を名乗るに値するだけの知識をもって、誠実に子ども達や保護者、地域の福祉に貢献することができているのか。そんなことを今一度自分に問うてみる必要があるのかもしれません。

 一人の発言からこれだけ多くの人が「保育士」について、改めて抱えている問題を深く考える機会ができたのは良いことだと思います。後はここで議論された意見を吟味し、何か発言をした人はその発言に見合うだけの自分(保育士)を誇ることができるように努力しなければなりませんね。




 では、また学ぼうね!






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